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連載「わが社のPDF/X への取り組み」2008年度⑫

PDFワークフローの実運用
株式会社トライペックス 大槻辰弥
2009.10.06

Q> 御社の主な業務を教えて下さい
A> 弊社は、アナログ製版専業で創業して以来、DTP 化、制作業務の設立、3D 技術の導入による画像クリエイティブの更なる高付加価値化など、その時々に応じて革新を進めて参りました。また、本年新たに印刷部門を加え、これを第三の創業と位置づけ、新たに総合印刷業としての第一歩を踏み出しています。


Q> PDF 中心のワークフローを組むようになったきっかけは?
A> 2004 年ごろ、弊社の取引先の印刷会社が本格的にCTP 化に移行したため、従来通りのフイルム納品での商売に限界を感じました。そして、品質的な安全性から1BitTiff による納品を推し進めましたが、ドットゲインカーブと印刷本機の状態のミスマッチによるクレームに悩まされました。
 そのため、色々な試行錯誤を重ねた結果「安全に印刷ができるPDF は、この様に生成すれば良い。」という確信を持つ事が出来たため、2006 年秋から、PDF 中心のワークフローに踏み切りました。


Q> PDF 作成エンジンは何を使っていますか?
A> 基本的には、Adobe Distiller でPDF を作成しています。しかし、Adobe Distiller のJob Option だけでは安全に印刷出来るPDF を生
成するのは難しく、PDF 生成の前段階ではCGSOris Works によるPS の最適化を行っています。また、PDF 生成後にはEnfocus PitStop Server にて、PDF プロファイルとアクションリストの組み合わせによりPDF 最適化を施しています。この様にして、安心して印刷の出来るPDF を生成しています。これにより、不特定多数のRIP から安定したCTP 刷版が可能となりました。


Q> PDF 運用のメリットと改善が必要なところは?
A> 前記のように書いてしまうと、PDF を印刷用途に最適化するには手間隙が必要と誤解されてしまいそうですが、これらの作業は全て自動処理で行う事が出来ます。ですから、作業者は、汎用のDTP ソフトからPS ファイルを書き出し、任意のドロップフォルダーにドラグ&ドロップするだけで、いつも同じ品質の印刷用に最適化されたPDF を生成し運用することが出来ます。
 しかし、DTP ソフトのバージョンが更新された場合には、内部処理の方法やPDF ライブラリーなどに大きな変更があるのかどうか、その概要だけでも把握した上で、テストデータにより検証をして置く事が大切です。また、管理者がフローを組み立て維持して行く上では、管理者と作業者の連携が重要です。


Q> PDF ワークフロー導入時に他の社員の方の反応はいかがでしたか?
A> 導入時は、PDF ワークフローについて不安感や疑問視する声が沢山ありました。PDF ワークフローの運用は最低限に抑えて運用しようとの動きもありました。しかし、運用を開始して2 年半が経過致し、現在ではPDF ワークフローが弊社のメインワークフローとして定着います。


Q> 今後の展開をどのように目論んでいますか?
A> 弊社では、印刷が東京の地場産業であることを再認識し、安全なPDF データー送稿技術を練り上げ、地域の同業他社とのコラボレーションを大切にして、制作から印刷・加工までワンストップサービスを図ることにより発展をめざして行こうと考えております。

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